経営・診断

10月10日は何の日?

「10月10日は何の日?」と聞かれて何と答えますか? 昔であれば、迷わず「体育の日」と答えたところです。東京オリンピック大会開会の日にちなみ、国民の祝日として制定されました。最近は、10月の第2月曜日に変更され、今年は10月8日が体育の日でした。連休になるのはうれしいですね。

では、いまどきの10月10日は、何の日なのでしょうか。一説によると、10月10日は一年で一番記念日として割り当てられている日なのだそうです。「Windows 10の日」というのは、10が二つなくても成立するのでは?などと思ったりしますが、「銭湯の日」というのは、なるほどです。1010が千(せん)と十(とう)と読めるから、というのは、洒落てますね。

今日は、「銭湯の日」にちなんで銭湯の経営を考えてみることにします。私の子供の頃は、近所に銭湯がいくつかありました。私の友人が家を継いで銭湯を経営していたこともあります。家族で入れる家族風呂というコンセプトで個室浴場を別棟で造って大ヒットしたこともあります。その銭湯も、残念なことに廃業し建物が取り壊されました。一方で、温泉道場のようにフランチャイズとして成功している事例もあります。ポイントは、レジャー要素を取り入れたスーパー銭湯というコンセプトにあるのではないかと思います。スーパー銭湯の主役はあくまでお風呂という「モノ」だったのに対して、「リラックスして滞在時間を楽しむ」という「コト」であることがポイントだと感じます。

自社の「モノ」が提供している真の価値は何か、ということを掘り下げることで、新しい価値を発見したり、付加価値をつけて「コト」に仕立て上げたりすることが重要ということですね。この考え方で経営する場合の課題は消費者の嗜好の変化にどう対応するか、という点にありそうです。浴場施設は、固定資産になりますので、あまり改装にお金をかけ過ぎると投資回収ができないうちにお客様が飽きてしまい失速するリスクもあります。作り込み過ぎずに柔軟に楽しむテーマを変化させていくかのかじ取りを考えましょう。