経営・診断

ユニー全株をドンキHDへ売却

ユニー・ファミリーマートHDがユニーの全株をドンキホーテHDに売却する、というニュースを見て驚きました。日経ビジネスオンラインでは、「スクープ」と冠をつけて報道していましたので、世の中でも驚きをもって受け止められているものと思います。

ユニーと言えば、中部地方の総合スーパーの雄です。ユニーとファミリーマートの提携の話が始まった頃には、個人的にはユニー傘下にあったコンビニ「サークルKサンクス」の救済と理解していました。いまやコンビニの方が収益性が高く、総合スーパーは苦戦というのは、セブン&アイHDのセブンイレブンとイトーヨーカドーを見ても明らかで、冷静なビジネス判断の結果なのでしょうが、それにしてもユニー株の売却は驚きました。同じく地方スーパーの雄だった長崎屋がドンキホーテHD傘下で回復しているとのことですので、ユニーの今後の復活を期待します。

このような企業統合と売却のパタンは、かつて取引先だった米国のソフトウェア企業で体感したことがあります。Ardentというデータ統合のベンチャ企業をデータベースの老舗Informixが買収した後、データ統合部門をAscentialという新会社に分離し、残ったInformixをIBMに売却してしまったという経緯でした。当時ベンチャ企業との関係があり経営陣の賢さとしたたかさを知っていたので、この統合と売却時には、ベンチャ企業の経営陣が老舗企業から資金を獲得するのに行われたのではないか、と憶測したものです。まさに弱肉強食。

今回のユニー・ファミリーマートHDの内情は知る由がありませんし、さすがに最初から狙っていたとは思いませんが、資本主義の中で経済活動をしている私たちも、改めてビジネスの仕方というものを考え直す機会かと思います。