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サブスクリプションって何だ?

「サブスクリプション」という言葉が日経MJの2018年ヒット商品番付で、西の大関に選ばれました。より上位の東の横綱が「安室奈美恵」、西の横綱が「TikTok」、東の大関が「スマホペイ」ですから、社会的にも非常にインパクトがあると評価されたと言えるでしょう。

では、「サブスクリプション」とは何か。Wikipedia では、ソフトウェアの課金モデルとして説明されています。少し前までは、IT用語だったということですね。しかし、いまや、サブスクリプションというビジネスモデルは、大きく対象を広げています。厳密にはちょっと概念が違いますが、日本語で「定額制」と言った方がイメージがつきやすいかと思います。

具体的な例ですと、Spotityなどの音楽配信サービス。月額でお金を払うと、その月は音楽聞き放題のサービスです。PCをお持ちの方なら、Microsoft Office 365。毎月または年ごとに利用料を支払うことで最新のOffice製品を使用することができます。これらの電子的なサービスやコンテンツだけでなく、最近は、物理的なモノもサブスクリプションモデルで販売するようになっています。

パナソニックも家電定額利用。利用料を払ってテレビを入手し、契約終了時に新型に切り替えていくことができます(引き取り価格を払って使い続けることも選べます)。契約期間の縛りがあるなど、まだユーザの使い勝手との折り合いは試行錯誤なところもありますが、今後は、冷蔵庫などの家電にも広げていく構想のようです。トヨタ自動車も、車のサブスクリプションサービスKINTOを発表しています。車のサブスクリプションサービスでは、月額費用には税金・保険・メンテナンス費用が含まれているなど、車を使うために必要なことがパッケージングされています。

これらの動きは、メーカーのビジネスモデルが、モノを売ることからサービスを提供することに変わっていることを示しています。一見、お金のとり方を変えただけのように見えますが、サブスクリプションの動きは、企業のあり方の転換といってよいほどの大きなインパクトです。社会全体から見ればまだ一部の動きですが、この先、どのように発展をとげるのか、継続的にウォッチしていきたいテーマです。