経営・診断

何のためのQCD?

製造業にとって、QCD(Q:品質、C:コスト、D:納期)は重要な関心事です。先日、モノ作りを専門にされている部署の方とお話する機会がありました。モノ作りに関して、とても素晴らしい知見をお持ちなのですが、意外に感じたのは、なぜQCDを高めるのか、という視点があまりなかったことです。

おそらく、QCDそのものが目的となり、最高の品質を適正なコストで短納期で実現することだけを突き詰めて考えておられるのだと思います。それは、プロフェッショナルとしては、素晴らしい姿勢だと思います。

しかし、一度立ち止まって、何のためのQCDなのかを考えることも必要なのではないでしょうか。お客様に自社の製品を使ってもらうために、お客様が必要とする品質レベル、お客様がその先のお客様から払ってもらえる対価でモノ作りをするための価格設定、お客様が必要な時期に届けるための納期、であるはずです。

そう考えると、QCDは自社のビジネスのためであることはもちろん、自社のお客様のビジネスのために必要ということになります。逆に言えば、自社の製品が使われている最終形のビジネス(=社会に提供する価値)を想像して、そのビジネスに見合った品質・コスト・納期はどのレベルなのか、を考えなければならない、ということなのではないでしょうか。品質・納期とコストは相反する要求でもありますので、そのバランスが大切です。

QCDを考えるときにも、社会に提供する価値 → お客様のビジネス → 自社のビジネス の観点から、必要となるあり方を考えることをお勧めします。