経営・診断

健康経営のまとめ

健康経営では、社員の健康を企業の成長の源泉と捉えますが、忘れがちなのは経営者の健康です。社員とその家族の生活を背負っている経営者の皆さんは、つい自分の健康への配慮を忘れ、寸暇を惜しんで働いておられるのではないでしょうか。昨今、社長の年齢も高齢化が進んでいます。平均寿命が延びていることもありますが、後継者が見つからないために社長を続けざるを得ない実態があります。

後継者がいない状態で経営者にもしものことがあれば、社員は路頭に迷ってしまうかもしれません。後継者がいたとしても、いきなり後を任された後継者は、会社の舵取りに苦労することになるでしょう。後継者に事業を承継するには、後継者を選定し、社内の業務経験を積ませることで経営者として育成したり、社内外への根回しを行ったり、株式を引き渡したりと、5年から10年の長い時間が必要です。スムーズな事業の承継は、経営者のあなたが健康であってこそできることです。年齢があがるほど健康へのリスクは高まります。後継者が決まってから、さらにバトンを渡す10年先まで、あなたは健康でいられる自信がありますか。あなたの会社が未来にも存在し、社会に貢献していくためには、あなた自身を含めた社員全員が健康であることが不可欠なのです。

健康経営への取り組みは、会社にとっては、負担が増えると感じるかもしれません。しかし、従来から、日本企業は「従業員を大切にする」という考えのもと、社員旅行などによって社内のコミュニケーションを活性化してきました。工場内では5Sなど安全を確保する職場づくりに努めてきました。健康経営は、その延長線上にあると捉えることもできます。

社員の身体を健康にするとともに、社内の雰囲気を良くして働きやすい職場を作るには、一緒に働く隣の仲間を思いやる気持ちが一番大切なのです。ぜひ、経営者が先頭に立って健康経営を行うことを宣言し、率先してプログラムに参加してください。経営者であるあなたを含む社員全員が元気に気持ちよく働ける長寿会社を作りましょう。