経営・診断

事業承継で最初に取り組むこと

事業承継で最初に取り組むことは何だと思いますか? それは現状の把握です。事業承継で次世代にあなたの会社を引き継いでもらうためには、後継者が引き継ぎたいと思う会社にしなければなりません。会社を「磨く」ことが必要なのです。そのために、まずしなければならないことが現状の把握です。

経営改善計画を立てられたことはあるでしょうか。その際にも、まず現状分析から行います。会社は生きていますから、常にさまざまな経営課題があります。会社を磨くには、経営課題は何かを洗い出し、優先順位をつけて解決に向けて取り組むことが必要です。経営課題は何か、どのような手を打つべきか。それを考えるには、現状の事実の徹底的な把握が重要です。事実が見えてこれば、ありたい姿とのギャップがわかりますから、解くべき課題はおのずと明らかになります。逆に、現状を正しく把握しないままに目先の問題に取り組むと、根本の問題にアプローチできないといったことが起こりがちです。

事業承継に向けて、最初にあなたの会社の現状を正確に把握してみてください。具体的には、株主・役員の現状、事業の構造と関係するステークホルダーの明文化(ビジネスモデルの明確化)、業績の推移と分析、資産・負債の状況、組織・体制などを明らかにします。通常、会社の中期経営計画を立てる際にも同じように分析をしますが、事業承継では、これに加えて、後継者候補の状況、相続人の状況なども把握し、これらの現状を踏まえて、長期経営計画を策定していきます。