IT

ソフトウェアの時代

Googleの自社開発スマートフォン Pixel(ピクセル)の日本での販売がニュースになっています。東洋経済オンラインで、本件に関連してGoogleがハードウェアビジネスの拡大を進めているという記事(グーグル、自社開発スマホ「ピクセル」の野望)が興味深かったです。

記事からの引用:機械翻訳機能を搭載したイヤホン「ピクセルバズ」や、PC用OS「クロームOS」を搭載したノートPC「ピクセルブック」、AIが撮影すべき“決定的瞬間”を認識するカメラ「クリップス」などが披露され、ハードウエアとAIを組み合わせることで広がる可能性をアピールした。

写真にはAIスピーカーのGoogle Homeも写っています。これを見て、「ハードウェアとソフトウェアの主従が反転したな」と感じました。かつて、ソフトウェアはハードウェアを動かすための制御コードだったり、おまけのアプリケーションだったりでした。しかし、今は、自動翻訳、撮影タイミングの最適化、人との対話によるインタフェースなど、製品の特長や差別化のポイントはソフトウェアにあります。実現したい機能を実装するのは、ハードウェアではなくソフトウェアなのです。Googleも、自らの優れたソフトウェアを使いこなすための最適な環境を求めてハードウェアを作っているように感じました。

私たちが道具を使うのは、やりたいことがあるからです。そこに、製品の価値があるわけですから、今後も付加価値はますます上位のアプリケーション層にシフトしていくことは間違いないでしょう。VR/ARなどの仮想現実の技術が進むと、さらにハードウェアの比重が減ることも考えられます。既存のハードウェアメーカーも、従来以上にソフトウェアの重要性を認識し注力していくことが必要になりますし、ベンチャー企業にとっては、初期投資の少ないビジネスの立ち上げが可能になります。これから、新しい発想のおもしろい製品にたくさん出会えそうな予感がします。