新事業検討の最初の一歩。外部環境分析からスタート
新事業の事業計画書を作る最初のステップは、これから行おうとする事業に市場ニーズがあるかを調査することです。自社の外側の状況を知るための分析になりますので、「外部環境分析」と呼ばれます。
新事業が成功できるかの判断材料として、事業が対象とする市場の大きさ、ターゲットとなる顧客のニーズ、他社がその市場でどのような製品・サービスを提供して顧客のニーズに応えているのか、を調べます。
市場規模の調査
新事業における市場規模の調査は、事業の潜在的な成長機会を理解する上で重要です。市場規模を把握することで、事業が対象とする市場が十分に大きいか、またどの程度の収益機会があるかを評価できます。市場規模の調査では、業界の現在の状態と将来の成長予測、市場のトレンド、潜在的な顧客数などを分析します。データ収集には、業界レポート、市場調査、政府統計などの情報ソースを利用します。
顧客ニーズの調査
顧客ニーズの調査は、市場が新事業の提供する製品やサービスにどのように反応するかを理解するために重要です。この調査を通じて、潜在顧客のニーズ、好み、購買行動などが明らかになります。顧客ニーズを理解することで、製品やサービスの特性を市場の要求に合わせて調整し、成功の可能性を高めることができます。アンケート調査、フォーカスグループ、ソーシャルメディア分析などが有効な手段です。
競合他社の分析
競合他社の分析は、市場内での自社のポジショニングを検討するために不可欠です。競合分析により、市場内の主要な競合、その強みと弱み、市場での戦略などを理解できます。この情報をもとに、自社が競合に対してどのような優位性を持つか、またどのような戦略を取るべきかを決定できます。競合分析には、公開されている業績報告、市場調査、顧客フィードバックなどを活用することができます。
当社は、企業の皆様とコミュニケーションしながら、どのような開発戦略、開発戦略を取るべきかを一緒に考え、計画書に落とし込むお手伝いをしています。検討した事業計画をもとにした補助金採択のお手伝いの実績も多数あります。次回は、外部環境分析について、より詳しくお伝えしていければと考えています。
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